
お堀沿いを歩いて東御苑の方へ向かいました。
最初、桔梗門から入ろうと思ったのですが、こちらからは入れませんでした。
前回、東御苑へ行ったときはどうしたっけと思いながら、大手町門へ回りました。
大手町門をくぐって直ぐに前回もここから入ったんだと思い出しました。
前回訪れたのは2003年でしたから、もう7年も前のことです。
その時は7月の初め、まだ梅雨が明けない時期でした。
季節が異なっているので今回は違うものが見られると期待して進みました。
まず二の丸雑木林の方へ行き、その後本丸跡の方へ行きました。

この季節ですので花はやはり少ないですね。
その代わり目に付いたのは赤い実です。
右の写真は千両(センリョウ)です。
万両(マンリョウ)も赤い実を着けていました。
今までこの二つの区別が曖昧だったのですが、見比べてみると樹形や実の着き方が大分違いますね。
千両は葉の上に実が着くのに対して、万両は葉の下に垂れ下がるように実が着いていました。
千両、万両の他にも赤い実を着けた木は色々あり、莢蒾(ガマズミ)、青木(アオキ)、権萃(ゴンズイ)、梅擬(ウメモドキ)、藪柑子(ヤブコウジ)を見かけました。
赤い実を着ける木は本当に多いですね。
その他の色では黒い実を付けた藪蘭(ヤブラン)、紫の実を付けた紫式部(ムラサキシキブ)を見ました。
紫式部は時期が遅いせいか、実が殆ど落ちていました。
あるいは鳥に食べられたのかもしれませんね。

この時期に咲いている花は少ないのですが、それでもいくつかの花を見かけました。
左の写真は庚申薔薇(コウシンバラ)です。
この季節に咲く薔薇は珍しいですね。
庚申薔薇は中国原産の薔薇で、原種は一重ですが、この写真のは八重ですね。
この他では、木瓜(ボケ)、十月桜(ジュウガツザクラ)、艶蕗(ツワブキ)などを見かけました。
椿も何種類か咲いていました。
梅は本丸跡の芝生の脇で見たのですが、少しだけ咲いていましたが、満開になるのはまだ先のようでした。
それと東御苑を出てお堀沿いを歩いている時に水仙(スイセン)を見かけました。
こうして振り返ってみると結構色々咲いてますね。

苑内にはまだ紅葉した木々も結構ありました。
一通り歩いて回り、色々写真も撮ったのですが、ブログに全部載せるわけにも行きません。
大手門を通った直ぐのところにある同心番所、百人番所の建物や、富士見櫓も一応見たのですが、私の場合興味の対象は草木等へ向いてしまいます。
唯一好奇心をそそられたのは松の廊下跡です。
忠臣蔵でお馴染みの浅野内匠頭が吉良上野介を斬り付けた場所ですね。
辺りを見回してみると松の木が何本かありました。
年末といえば忠臣蔵のドラマを良くやりますが、今年もどこかの局で放送されたのでしょうか。

左の写真は天守台です。
この辺りに来たところで、閉苑を知らせる案内放送が流れました。
そういえば前回来た時も同じ放送をここで聴きました。
その時は諦めて天守台へ上らずに帰ってしまったのですが、今回は上まで行ってみることにしました。
次に来られるのが何時になるか分かりませんからね。
上ってみると向こう側に武道館の屋根が見えました。
高いところへ上がったせいか意外と近くに見えました。
ゆっくりと見ていたかったのですが閉苑時間も迫ってきたので足早に降りました。

北桔橋門(きたはねばしもん)を通って東御苑の外へ出ました。
最初の予定では北の丸公園へも行こうと思っていたのですが、今回は行けませんでした。
今ネットで調べてみたら閉園時間は東御苑と同じになっていましたので、行っても入れなかったんですね。
それに日が傾いてきてちょっと寒く体が冷えてきました。
どうしようかと考えながらお堀沿いを歩きました。
右の写真は途中で見つけた車輪梅(シャリンバイ)ですが、黒い実を着けています。
歩いているうちに九段下まで来てしまいました。
そこから地下鉄に乗ろうかと思ったのですが、気が変わり神保町へ行くことにしました。
学生時代はしょっちゅう来ていた街なんですが、少し見ないうちに街の様子が変わったように感じました。
古本屋さんだったところが飲食店になっていたりしましたが、昔に比べて古書店の数は減ってるのでしょうかね。
書泉グランデに寄りしばらく店内をぶらぶらしてから、文庫本を一冊買って外に出るともう辺りは真っ暗でした。
その後、靖国通りを新御茶ノ水の駅まで歩き地下鉄に乗って家路につきました。
結構歩いたのですが生田緑地と違ってアップダウンが無いので、筋肉痛にはなりませんでした。
それでも結構疲れたので買ってきた文庫本をちょっとだけ読んで直ぐに寝てしまいました。