
先月、日本ではHTV/H-IIBの打上が成功しましたが、アメリカでも28日にAres I-Xの打上があり、成功しました。
ずっと
NASAの放送を見ていたのですが、天候の問題で何度も打上時間がずれたりで、見ていてやきもきしました。
Ares I-XはAres I型ロケットの最初のテスト打ち上げですが、Ares Iはコンステレーション計画の一部で、アメリカの次世代打上システムを担う新型ロケットです。
コンステレーション計画は他にさらに大型のAres Vロケット、有人宇宙船のオリオン、月着陸船のアルタイルで構成され、月探査やさらにその後の火星探査を視野に入れた計画です。
Ares Iは二段式ロケットで一段目はスペースシャトルの固体燃料ブースターを元にしたロケットを、二段目はサターン計画で用いられた液体水素/液体酸素のJ-2ロケットエンジンを元に開発されたJ-2Xロケットエンジンを使用する計画です。
今回の打上は一段目のテストで、二段目はモックアップです。
日本のH-IIBは新型でしたが地上での燃焼試験をしただけでHTVを載せて打上になりました。
本来はちゃんと打上テストをすべきなんでしょうが、NASAにくらべてJaxaは予算が格段に少ないのでそうはいかなかったのでしょう。
次に打ち上げるAres I-Yではオリオンを載せて2014年3月に行われることになっています。
しかし、ここへ来て雲行きが怪しくなってきました。
コンステレーション計画は大幅な予算超過で、オバマ政権は計画の見直しに動いているようです。
米次世代有人宇宙探査計画 月内にも最終報告書 巨額費用 ISS延命が現実的
もともとコンステレーション計画はブッシュ前大統領が再び月を目指すと宣言して始まったプロジェクトです。
しかし、サブプライムローン問題に端を発する経済危機でアメリカといえども潤沢な資金を宇宙開発に注ぎ込むことは出来なくなったのでしょう。
YouTubeに打上の時の動画がアップされていました。
Ares Iはかなり細長いロケットですね。
先の二段目の方が太いので、見た感じ不安定そうで心配になってしまいます。
上の動画で一段目が切り離された後、二段目がくるくる回転してしまってますけど、これは大丈夫なんでしょうかね。
二段目にエンジンがついてないのでもともとこういうものなんかも知れないんですが、最初見たときはあれっと思ってしまいました。
今回の打上では着水時のとき一段目の機体が損傷してしまったようです。
アレスI-Xロケットの初段、着水時に損傷
パラシュートが上手く開かなかったのでしょうかね。
NASA TVで打上を待つ間にパラシュートをたたんで格納する様子が映ってたのですが、完全な手作業で女の人が一生懸命押し込んでいました。
こういった映像は見たことなかったのでちょっと驚きましたね。
今日はこれからHTVのSSからの取り外し、分離が予定されています。
Jaxaのページでネット中継があるので見ようと思っています。
デブリの接近で当初の計画より時間が1時間以上遅くなってるようですね。
宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機の国際宇宙ステーション(ISS)からの離脱時刻の変更について
離脱まで見届けるには夜更かしをしないといけないのかな。
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